キャビテーションの副作用とは?キャビテーション後にだるさを感じる理由と改善方法

キャビテーションとは、いまや痩身メニューには欠かせない施術方法。エステサロンにいくと、どこのエステサロンでも取り扱っているのがキャビテーションです。
キャビテーションには、痩身効果があるといわれていますが、なかには施術後になんだかだるい…疲労感がある…という意見があるのも事実です。
では、なぜキャビテーション後にだるさを感じるのでしょうか。
今回は、キャビテーションの副作用やだるさを感じる理由とその改善方法をご紹介します。
キャビテーションとは?
まず、キャビテーションがどういうものなのか知っておきましょう。
キャビテーションとは、超音波を用いて脂肪細胞を分解させる方法です。
キャビテーションマシンのからは、超音波が出ていて、これを体に当てると、体内の脂肪細胞が1秒に3万回以上振動します。
この振動が起こることで、内部に気泡が生じ、それが破裂することで脂肪細胞が破壊されるのです。
キャビテーションの副作用とは?
骨伝導音
キャビテーションを受けると、施術中に「キーン」という耳鳴りのような甲高い音がすることがあります。
これを、骨伝導音と呼びます。超音波を身体に当てるときに、骨にあたることで出てくる音なのです。
この音が出ているということは、ちゃんと脂肪が分解されているという意味。
しかし、骨を伝って響く甲高い音は、キャビテーション後も耳鳴りのように残ることがあります。
時間が経つと、この耳鳴りは自然と解消されるので、そこまで心配する必要はありません。
しかし、よっぽどひどいと、日常生活で不快感を感じることもあるでしょう。
キャビテーションを受ける場所によっても、耳鳴りが起こるかどうか、また残り方にも違いはあります。
なので、心配な場合は、エステサロンや医師にカウンセリングのときに相談しましょう。
肝臓への負荷
キャビテーションを受けて破壊された脂肪細胞は、リンパに流れ肝臓へと運ばれます。
肝臓で運ばれた脂肪は分解されるのですが、ここで分解する脂肪が多いと、肝臓に負担がかかります。
キャビテーションを受けてから3日くらいは肝臓への負荷があるもの。
なので、その間はアルコール摂取を避け、喫煙もやめるようにしておきましょう。
胃腸の不調
キャビテーションを受ける際、施術前後1-2時間は食事を控えてください、と言われるかと思います。
それは、キャビテーションを受けた後、普段よりも栄養素がよく吸収されやすくなっているからです。
そのため、キャビテーション施術前後に食事をすると、超音波の影響で胃腸に不調がでることもあります。
上記でも述べたように、肝臓にも負担がかかるため、消化がいつもよりもうまくいかないことがあるのです。
キャビテーション施術前後の食事は避けること。そして、脂肪や糖分の多い食べ物も控えるようにしましょう。
中性脂肪値の上昇
キャビテーションを受けると、血中の中性脂肪値が上昇することがあります。
脂肪細胞から解けた脂肪は、リンパや血液とともに肝臓に向かうからです。
これは、一時的なものなので、数日も経つと元通りになります。
普段から健康であれば、動脈硬化などの心配もありません。
ただ、健康診断などを控えている場合は、血液検査が行われることもあるので、キャビテーションを受けるのは控えておく方がいいでしょう。
皮膚のたるみ
キャビテーションは、普通のダイエットよりも効率的に脂肪細胞が減少します。そのため、皮膚がたるんでしまうことがあります。
これはキャビテーションに関わらず、急激なダイエットをすると皮膚が余ってしまう…という原理と同じです。
この皮膚のたるみを防ぐには、キャビテーションを受けながら、皮膚の引き締め効果のあるレーザーを併用するといいでしょう。
内出血みたいなあざ
とってもまれではありますが、時にはキャビテーション後に内出血のようなものができることもあります。
あざができるような施術ではありませんが、施術者が力加減を誤ったりすると、内出血ができてしまうこともあります。
また、キャビテーションと併用して他の施術と組み合わせている場合、その機械やマッサージによって内出血ができる可能性があります。
数日くらいでおさまるはずなので、そこまで心配はないでしょう。
だるさや眠気
キャビテーション後に、なかにはだるさや眠気を感じる人もいます。
だるいといっても、なんとなく体が重く感じるくらいです。
これは、キャビテーションで溶けた脂肪を排出するために代謝機能が働き、内臓へ負担がかかっているからです。身体は老廃物をだそうと頑張っているんですね。
そのため、この症状は好転反応と考えられます。数日ほど経つと、脂肪の排出が終わり、自然に治まるはずです。
いつまで内臓に負担がかかる?
キャビテーションに主に負担がかかるのは肝臓。ですが、他の臓器も老廃物をだそうと必死で働いています。
そのため、負担がかかるのは当たり前のことで、内臓が背負う負担は、キャビテーションを受けてから3-4日ほどと言われています。
時間が経つと、脂肪もしっかりと排出され、だるさも感じることがなくなってきます。
溶けた脂肪は、エネルギーとして消費されるか、尿などとともに体外に排出されます。
キャビテーションを受ける際に内臓を守る方法
食べ物に気をつける
キャビテーション施術後は、肝臓をはじめとする内臓に負担がかかっているので、脂肪を一気に摂るのはやめましょう。
また、暴飲暴食をさけ、特にアルコールを控えることはとっても大事です。
肝臓は、アルコール成分を分解するだけでも負担がかかるので、アルコールを控えるだけでも、負担を減らすことができます。
1日に2部位までとする
エステサロンでキャビテーションを受ける時、基本的には1部位で20分ほどとなっています。
そして、一度で5部位、週に多くても2回と決まっているはずです。
これは、だるさなどの副作用を最小限におさえるためです。
一度で5部位となっていますが、さらにだるさなどを抑えたい時は、2部位までにとめておくといいでしょう。
空腹でキャビテーションを受けない
痩身効果を高めるために、食事によるダイエットとともにキャビテーションを取り入れる人も多いでしょう。
ただし、キャビテーションを受ける時は、空腹のまま受けるのはもってのほかです。
だからといって、満腹状態もよくありません。*消化するときに負荷がかかり、胃腸の不調があることもあるからです。
キャビテーションを受ける時は、施術の数時間前までに食事を終わらせておきましょう。
施術後は水を飲む
キャビテーションは、脂肪や老廃物を排出することで痩身効果があります。
そのため、老廃物を促すことをするのが一番。
キャビテーションを受けたら、時間をかけながら水をたっぷり飲むのがおすすめです。
水分をしっかりと補給しておかないと、次の日にだるいと感じることもあるでしょう。
全身の施術を受けるとだるさが出やすくなってしまいます。
キャビテーションで大事なアフターケア
リンパマッサージ
キャビテーションで溶かした脂肪を、リンパに流すことはとっても大事です。
肝臓に流れるように、キャビテーション後はリンパマッサージをしましょう。
エステサロンに通っている場合は、キャビテーションコースの中に、リンパマッサージも含まれていることがほとんどだと思います。
もし、家庭用キャビテーション美容器を使っている時は、自分でマッサージをしましょう。
また、エステサロンから帰った日の夜も、自分でセルフケアすることは大切です。
以下、簡単にできるリンパマッサージです。ぜひ参考にしてみてください。
・二の腕
手首から腕、脇までを指で軽く押す。圧迫させながらスライドさせる。最後に、手の甲を使って流す。
・ウエスト周り
手の甲で、脇下からおへそ部分に流すお腹部分は、脂肪を手で掴む。中央に寄せながら、揉みほぐす。
・ふくらはぎ
くるぶしから膝下までを下から上に流す。
・太もも
両手で包み込むように、膝上から太ももの付け根までを下から上に流す。
ウォーキング
キャビテーションを受けた後は、体内の脂肪はいつもよりも燃えやすい状態になっています。
そのため、早く痩せたい方は、このチャンスをしっかりと活用しましょう。
脂肪を効率的に燃焼させるには、有酸素運動が一番!なので、ウォーキングなど気軽にできるものをしてみましょう。
大量に汗をかいたりする運動は、体がだるくなる可能性もあります。
そのため、キャビテーション施術後は、ウォーキングくらいがベストです。
いつもより歩幅を広げて歩いたり、肩甲骨を寄せる意識をしながら腕をふったり、腹式呼吸を意識するだけでも、効果は上がります。
半身浴
老廃物をしっかりと排出させるには、シャワーで済ませないこと。湯船につかり、血行をあげ、汗をかくことがポイントです。
キャビテーション施術後は、全身浴ではなく、長時間浸かれるような半身浴がおすすめです。
お湯の温度は、38度~40度程度にすること。そして、30分以上ゆっくりと半身浴をするのがいいでしょう。
また、上記で述べたように、リンパマッサージも半身浴中にするのがおすすめです。
効果が高まるので、ゆっくりと湯船に浸かりながら、老廃物を流していきましょう。
半身浴をする際、水分補給も大事なので、お風呂場にペットボトルをもちこむこと。
入浴しながらデトックスをし、水分はしっかりと補給しましょう。また、半身浴以外にも、ホットヨガや岩盤浴など、老廃物を出す効果があり、身体を芯から温めるものがおすすめです。
キャビテーションの施術が受けられない場合
妊娠中や生理中の場合
キャビテーションは、妊娠中や妊娠の可能性があるときは原則施術を受けられません。
キャビテーションは、もともと肌表面から数センチしか効果がないと言われていて、子宮内に影響があるとは考えられません。
しかし、母体の体温が5℃以上もあがると、胎児に影響があると考えられています。
また、骨伝導により、胎児への影響などもゼロとは言い切れません。
そのため、万が一のリスクをなくすためにも、妊娠中のキャビテーションは受けないようにしましょう。
妊娠中だけでなく、生理中はホルモンバランスや血液循環の乱れが起こりやすいとき。
そのため、キャビテーションの施術は避けている方が無難です。
特に、お腹周りは子宮に近いこともあり、注意が必要です。
ペースメーカーを使っている場合
キャビテーションは、超音波の振動によって脂肪細胞を分解させていきます。
超音波の振動を受けることで、ペースメーカーが異常や誤作動の原因になることもあります。
万が一の場合を考慮し、キャビテーションは受けられないようになっています。
内蔵系の疾患がある場合
上記でも述べたように、キャビテーションを受けると一気に脂肪の分解が進みます。
そして、肝臓をはじめとする内蔵に負荷がかかります。
そのため、もともと内臓系に疾患があると、キャビテーションによって、さらなる体調悪化となる可能性もあります。
なので、内臓系の疾患を抱えている場合は、キャビテーションを受けないようにしましょう。
摂食障害の場合
摂食障害などですでに痩せている人がキャビテーションを受けるとどうなるでしょうか。
脂肪をさらに減らすことになり、健康を害する恐れがあります。
また、栄養不足が原因で骨がもろくなっていることも考えられるので、キャビテーションは受けない方がいいでしょう。
糖尿病、骨粗鬆症などの疾患がある場合
糖尿病の人がキャビテーションを受けると、血糖値が上がってしまうことがあります。
そのため、糖尿病の人も、そのお薬を飲んでいる人もキャビテーションを受けることはできません。
キャビテーションのせいで、肝臓に負担がかかり、糖尿病を悪化させてしまう可能性があるからです。
また、上記でも述べたように、キャビテーションを受けると骨に振動が伝わることもあります。
そのため、骨粗鬆症の人は、骨伝導の影響を受けやすくなっています。
副作用が起こりやすくなるので、キャビテーションの施術は控えている方がいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
痩身効果のあるキャビテーションですが、ちょっとした副作用がないとは言い切れません。
基本的には数日でおさまるものばかりですし、アフターケアなどを気をつけることで副作用は最小限に抑えられます。
キャビテーションを受ける時は、注意事項に気をつけることがポイントです。